店長のくつろぎブログ
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都城茶のルーツ

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都城のシンボルとも言える、霊峰・霧島。
焼酎などでもおなじみですね。

この自然豊かな霧島連山に囲まれ、ここ都城盆地は形成されています。
この都城盆地とお茶には、実は歴史的な深いつながりがあります。

江戸時代、都城島津藩の藩医であった池田貞記翁(いけだていきおう)が、「天下一の
茶処」と謳われた京都・宇治に足を運んだ際、都城盆地とが地形・風土とも酷似していることに注目。
その後自ら宇治に赴いて製茶技術を習得、以来都城に茶の栽培を広めた、と言われています。

現代の「茶葉を蒸して作る」という煎茶製法が、宇治から日本で最初に伝えられたのがここ、都城なのです。

その後、宝暦七年(一九五七年)には時の桃園天皇にお茶を献上、御料の菊花ご紋章入りの肥前焼のお茶碗と土器を賜り、「都城茶」は名声を博するに至ります。

今日は久しぶりにこの綺麗で雄大な霧島を見る機会があり、あらためてそのルーツに思いをはせました。
この素晴らしい景色、そしてその風土で生まれた文化、お茶などの銘産品は、世にまだまだ知られていない。
そこに生かされている小さな自分は、それをまったく発信できていない。
頑張らねば・・!

引出物にお茶を。(オリジナルパッケージ版)

先日、「オリジナルのお茶を引出物にしたいのですが・・」という問い合わせをいただきました。

以前にご案内した「オリジナルのお茶作り」という企画をご友人からお聞きになり、訪ねて来られたそうです。
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日程を決め、さっそくテイスティングとブレンド作業を。
今回はお二人だったので、こちらもゆっくりしっかりご説明ができたと思います。
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披露宴前の二人の共同作業。
この様子も写真におさめ、お二人にお送りさせていただきました。

後日、お二人と話し合い決めたパッケージのオモテは、新郎の手書き文字!
文字をスキャンしデータとして取り込み、印刷させていただきました。
なんと水引も手書きです。新郎、頑張られました!
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ウラは、新婦にイメージをいただき、私がデザイン。
一括表示にちょっとしたメッセージをご提案、添えさせていただきました。

世界にひとつだけの引出物の完成!
私も初めての試みが多く、とても良い経験をさせていただきました。
何よりも、お二人のおめでたい門出に関われた事が何よりの喜びです。

お茶は、永年性の常緑樹。
そしてその根は地中縦横に伸び、その地にしっかりと根付きます。
まさに、引出物にもピッタリなのです。

仏事のイメージが強いお茶ですが、こうした「ハレの日」にもふさわしい事をこれからも発信し、誰かの喜びに変えていければと思います。

披露宴当日も大変喜ばれたとのこと。
これからもお幸せに・・
おめでとうございます。
そして、ありがとうございます。

魯山人展にて

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ご縁をいただき、現在都城市美術館で開催の「魯山人の宇宙展」会場横にて、各週日曜のみですが喫茶処をさせていただいております。

魯山人写しの器を使わせていただき、お客様一人一人に一杯ずつ、淹れさせていただいております。

ふだんは袋詰めした「物」を売る事が多いので、あらためてこうやって自らが手がけたものを直接目の前でお客様にご提供する、というのはとても緊張します。

ましてやこのような催しに来られる方々ですから、歴史・文化にも非常に関心が高い方が多く、一杯一杯が真剣勝負。

それだけに

「心が満たされたよ」
「久しぶりに美味しいお茶を飲ませていただきました。ありがとう。」

といったお言葉をいただけると、本当に嬉しい。
良い経験をさせていただいております。

機会がありましたら、ぜひお寄りいただければと思います。

日程:11月24日(日曜日)、12月1日(日曜日)、12月8日(日曜日)、12月15日(日曜日)
場所:美術館ピロティ
料金:300円~(予定)

http://cms.city.miyakonojo.miyazaki.jp/display.php?cont=130621113049

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オリジナルのお茶作りが好評!

先日、「あなただけのオリジナルのお茶を作りませんか?」というイベントを行いました。
「ボンパク(都城盆地博覧会)」という、地元の地域プログラムの1つとしての企画提供させていただきました。

内容は、まず4種類のお茶の品種をテイスティングしてもらうことから始まります。
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お茶にも様々な品種があり、今回は地域を代表する品種「やぶきた」「さえみどり」「おくみどり」と、当店の「よかおごじょ」を用意しました。

まずお茶を見て、触り、香り、飲む。
五感を働かせて、それぞれの味や香りの個性を、参加者なりの感性で感じてもらいます。
その表現に正解はなく、聞いているこちらも興味深いものでした。

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テレビの取材も入り、社長も解説に力が入ります。

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単品で美味しいものもありますが、どうしても味が単調になってしまう。
そこで、「ブレンド」という作業が出て来ます。
これも参加者の感覚で行ってもらい、自分好みの味を追求してもらいます。

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お茶を詰める袋も、オリジナルで製作。
皆さんのリクエストを聞きながら、一緒に製作します。
それぞれ個性豊かなものができました。

こちらはまた、後日詳細をご紹介したいと思います。

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袋詰め作業も、もちろん参加者に行っていただきました。
そう、今回のプログラムは「お茶屋さん体験」でもあり、ふだんなかなか知る事のできない裏側を知ってもらう事。

「こんな風にお茶が製造されてるとは、知らなかった!」
「ブレンドの大変さ、奥深さを感じた」

と、皆さんにも感想をいただきました。

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作業終了後は、みんなでお菓子を食べながら自分で作ったお茶を。
オリジナルですから、味はひとしおです。皆さんの幸せそうな表情が忘れられません。
そのうちお互いのお茶の飲み比べが始まり、

「あっ、あとから渋味がきますね!」とか
「うま味と苦味のバランスがいいですね」など、

コメントや表現が豊かになっていて、これもまた興味深かったです。

最後は記念撮影。
皆さんの充実の表情が印象的でした。

今回のプログラムに参加されていた記者の方が、後日新聞の記事にしていただきました。
ありがとうございます!
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参加者の方にも大変喜んでいただきましたが、我々もまた一般消費者の貴重な意見を聞ける有意義な時間でした。
やはり現在は、皆さんアイデンティティーを持てる事にとても敏感で、それを誰もが発信できる時代、そこに合ったサービスや商品作りはとても重要だと感じました。

機会をみて、また企画したいと思います。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!

味覚障害予防にもお茶を!

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2歳の甥っ子も、お茶が大好きです。

小生意気に、飲み終わった後に

「ぷは~っ!」

とか言います。

お茶屋でいれるお茶ですからちょっと濃いめなはずなんですが、大人の心配をよそにおかわりしたりもします。
やはりお茶屋の血でしょうか?

彼を見ていると、自分も小さい頃、こんな感じにお茶を飲んでたのかな?
と考えたりします。

現在、若者を中心に亜鉛の欠乏による味覚障害が非常に増えているそうです。
ファーストフードなどの偏食が亜鉛不足を招き、味がわからない、いわゆる「味音痴」。

この甥っ子が飲んでいるよりも薄いお茶でも、「苦い!」という子供が多いな、とたまに感じることがあります。

この亜鉛が多い食物は、

緑茶、抹茶、ごま、魚介類、海草、豆類

などだそうです。
つまり、和食(日本食)。

人生の楽しみでもある豊かな食を楽しむためにも、ふだんからお茶を飲んでいただきたいです。

お茶を鑑る。

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当店は茶問屋でもあるので、他のお茶屋さんからもオーダーが入ります。
寒くなってお歳暮時期を控えた現在は、需要期でもあります。

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相手先の好みや要望も考慮しながら、ブレンドや火入れ作業をしていきます。
ある意味、一番神経を使う作業です。

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一般の方だと見ない茶ガラからも、得られる情報は実は多いのです。
だから、ここもしっかりと見ます。

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茶をみて、触り、香り、飲む。
お茶の鑑定はまさに五感をフルに使って行われます。

お茶のさかもとがお客様にご提供するお茶も、1点1点こうやって茶匠が厳選吟味したもの
だけをお届けしています。

T-1グランプリ

「T-1グランプリ」の応援に、昨日はおとなりの鹿児島県に行ってきました。
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「T-1グランプリ」とは、小学生のお茶の茶(チャ)ンピオンを決めるイベント。

【茶レンジ①】〇×クイズ
【茶レンジ②】お茶の種類当てクイズ
【茶レンジ③】お茶のいれ方競技

があり、3つの合計点を競います。

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大会前に申し込んだ子供のもとには上記テキストが事前に送られ、それをもとに予習をし大会当日に臨んでもらいます。

子供が家でお茶のことを学んだり淹れ方を練習する事で、お茶の魅力を(再)認識していただき、家庭レベルでの浸透をさせることが大きな目的。

実はこのT-1グランプリ、私を含めた宮崎のメンバーが考案し、いまやこうやって全国に広まっています。
現在、全体の実行委員長も務めさせていただいております。

【茶レンジ②お茶の種類当てクイズの様子】
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【茶レンジ③お茶のいれ方競技の様子】
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小学生とはいえ、子供達は真剣そのもの。
一生懸命にお茶に取り組んでくれています。
そこには、私たちが見失っていたものがあったりします。
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今回、鹿児島で団体優勝したチームには涙ぐむ子も。
お茶で笑顔になったり、リラックスさせることは往々にしてありますが、お茶で泣けるイベントを私は他に聞いたことがありません。

やっぱり日本人は、お茶が好きなんだ。
そんな事も再認識させられます。

これからもお茶ファンの裾野を広げ、日本人のDNAを呼び起こすような活動を、全国の仲間とできていければと思っています。

「魯山人の宇宙」展にて

都城市立美術館で開催されている、「生誕130年 魯山人の宇宙展」に伺ってきました。
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幅広いジャンルにおいて個性的な作品を生み出した芸術家であり、食通でも知られる魯山人は、茶を日本の心として尊んだと言われています。

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「思っていても見えぬ。それをあらわさねばならぬ。見せねばならぬ。」

「自信ある独断に生きていたい。」

「途方もない考えがなくては、途方もない結果はない。」

など、多数の胸に突き刺さる語録にも刺激を受けました。

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実は今回、美術館からご依頼をいただき、魯山人写しの器で煎茶とお菓子の提供をさせていただくことになりました。

ご来場いただいた方達に、観覧の感想を語らい合えるような、ゆっくりとした時間をご提案できるよう努めたいと思います。
いつも以上に、真剣に、丁寧にお茶を振る舞える時間。
大切にしたいと思います。
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日程:11月24日(日曜日)、12月1日(日曜日)、12月8日(日曜日)、12月15日(日曜日)
時間:午後1時~3時頃(予定)
場所:美術館ピロティ
料金:300円~(予定)

詳細はこちら
→http://cms.city.miyakonojo.miyazaki.jp/display.php?cont=130621113049

お茶のボージョレ・ヌーボー

巷ではボージョレヌーボーの解禁日という事で話題になってますね。

解禁日の「11月第3木曜日」は、フランス政府が定めたものだそうです。
ボージョレ人気の高まりと共に売り手が早く出荷しようと競い合った結果、質の悪いワインも出回る事になり、評判と質を落とさないよう政府が制定したのだとか。

お茶のボージョレヌーボーと言えば「新茶」にあたると思いますが、上記にあてはまる事例も。

流通のニーズに煽られ、「早ければ高い」と無理な摘期を迫られたものや、3月下旬に出てくるいわゆる「島モノ」が必ずしも値段にふさわしい味だと思わない事は、まともなお茶屋さんなら感じているはず。

でもそれが「日本一早い新茶」などの商品名で、都心の高級デパートで高値販売されたりしています。

売る側にも買う側にも問題はあると思いますが、お茶屋さんは自分たちの首を絞め、消費者は「旬」と文化を失いつつあることを、そろそろ理解していく時代だと感じています。

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当店は、お客様の期待を裏切らない摘期・適正の美味しいお茶だけを厳選しています。


摘期と言われた「5月2日」の八十八夜(立春から数えて88日目)は、温暖化や早生品種の台頭でいまやどこへやら。

思えば今年は「八十八夜前に新茶を摘み終わった」生産家もいた前代未聞の年でもあり、新茶の早期化はますます進んでいくと予想されます。

近い将来、日本も5月2日を新茶の解禁日に!なんて日も近いかも?

宮崎の若手茶生産家との熱い夜

今夜は、地元宮崎のお茶若手生産家との懇親会でした。
シーズンを離れると、意外とお茶屋さんと生産家は顔を合わせない事が多かったりします。

ましてや同じ県内でも少し地域の違う産地だと、「はじめまして」な方もちらほら。
しかしお酒も進めば、もちろん話題はお茶の話。
各々が持論を展開し、熱い茶談義が始まります。

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同世代が多い事もあって、話は尽きず・・

ふだんは「買う側」と「買われる側」でもあり、やもすると誤解や衝突もある関係。
しかし今夜は、終始前向きで有意義な意見交換ができたと思います。

地域によっては高齢化や後継ぎ不足で、素晴らしい生産家の廃業が余儀なくされるところも少なくありません。

あらためて、産地というバックボーンに恵まれている事への感謝と、その価値を十分に発信できていない自分に反省。

元気で優秀な若手生産家にも恵まれたこの土地で、美味しいお茶を伝えていきたい。
そう感じた夜でした。

海外へのお土産にも魅力的な日本茶

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とある県立施設より、当店のMujiiセットをご注文いただきました。
(「Mujii」についてはこちら

近日台湾の都市と友好都市となるという事で、宮崎からの贈り物として選んでいただきました。
大変光栄なことです!

他にも宮崎には素晴らしい物がたくさんありますが、

・海外では日本茶が喜ばれる(健康面・文化面)
・軽くて日持ちする
・コンパクトである

といった点が、今回選んでいただいた要因のようです。

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ご要望もあり、英語で飲み方を書いたしおりも作成しました。
ぜひ本格的な日本茶を楽しんでいただきたいです。

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手のひらに乗るような小さなお茶ですが、この中にはいろんな夢と可能性が詰まっている。
今回のオーダーは、その希望と勇気をあらためて感じたものでした。

もっと、発信していかねば!


世界緑茶コンテスト最高金賞受賞「Mujii」

引出物にお茶を。

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先日、引き出物に当店のお茶を使いたい!
というありがたいお話をいただきました。

どちらかというと仏事のイメージが強いお茶ですが、一年を通して葉の落ちない常緑樹であり、その根は縦横に伸びその土地に深く根付くということからも、私は結婚のお祝いにはとても良いものだと思っています。

何よりも、その方の幸せの門出のお手伝いができると思うと、こんなに嬉しく、ありがたい事はありません。

私に何ができるのか?
お茶のさかもとに何ができるのか?

自問自答の毎日ですが、そんなハレの日に喜んでいけるような、そんな仕事ができればと思っています。

お茶の役割

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お茶は、平安時代に中国から日本に伝わったと言われていますが、当時は役割は「薬」でした。
(「お茶を一服」は、ここから来ています。薬を服する、服用の服。)

また、現在と違って貴族など身分の高い人にしか手の届かない貴重なものでした。

それから約1200年後の現在。
「日常茶飯事」の言葉通り、お茶はふだん誰でも気軽に飲めるものとなり、医学も進歩して薬としての直接的な役割ではなくなっています。


では、今のお茶の役割とは?

私は「コミュニケーション」だと思っています。

急須を使うことで生まれる所作、ふわっとしたお茶の香り、コポコポとお茶がゆのみにはいる音。
そして注ぎ分けられたお茶の味を共感する。

誰かにお茶をいれると、必ず五感に訴え、不思議と安堵感と会話が生まれます。

これは日本茶の持つ素晴らしい要素の1つですし、日本人のDNAに刷り込まれているものだと最近、特に感じます。

いろんな場面でお茶を淹れる機会が多いですが、あらためてこの感覚を大事にしていきたい。
そしてその素晴らしさをもっと発信していきたいと思っています。

私がやりたいこと。

お茶を通して、たくさんの人を幸せをしたい。
うちの美味しいお茶のことを、もっと知ってほしい。
お客様に喜んでもらいたい。
家族や仲間を笑顔にしたい。
そしてそれを、自分の喜びにしたい。

自分にしか出来ないやり方で、気持ちを新たに進みます。
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